仕事が遅い。
自分でもわかっていた。
だから怒られても仕方ない、
そう思っていた。
でも最近は、
昔みたいに露骨に怒鳴る人は減った気がする。
その代わり増えたのが、
“優しい感じで圧をかける”やり方。
「もう少し急げますか?」
「みんな待ってるので」
「慣れれば大丈夫ですよ」
言い方は柔らかい。
でも、
その奥にある苛立ちは伝わってくる。
むしろ、
怒鳴られるよりきつかった。
露骨に怒られるなら、
こちらも「怒られてる」と割り切れる。
でも、
優しい口調で責められると、
逃げ場がない。
自分でも遅いのはわかっている。
だから反論もできない。
申し訳なさだけが積み重なる。
たぶん相手も、
悪気だけではないんだと思う。
今は強く言えば
パワハラだと言われる時代。
だから言い方を気をつけている。
でも、
現場のイライラそのものが
消える訳じゃない。
その空気を毎日感じ続けるのは、
結構しんどい。
辞めた理由は色々ある。
でも、
「優しい圧力に疲れた」
というのは、
かなり大きかった気がする。
